by HIMAWARI
交通事故
フレイルチェスト(動揺胸郭)
★フレイルチェストとは
フレイルチェストとは、呼吸運動によって起こる胸腔内圧に対し他の肋骨とは独立した運動をみる肋骨骨折様式のことです。外傷などにより前方から側方にかけての連続する3本以上の肋骨が同時に前後側2ヵ所で折れた場合に生じます。この損傷を受けた胸壁片は、健常胸郭との連続性を失い動揺しやすくなり、吸気・呼気時に従来の胸壁の動きと逆の動きが生じるため、正常の換気が妨げられる奇異運動(呼吸)を引き起こします。また通常この外傷には、肺挫傷を伴っておりガス交換能が低下しています。さらに、骨折からの疼痛のため十分な呼吸運動および喀痰ができず無気肺および肺炎を合併しやすいです。
★症状
フレイルチェストの症状としては、肋骨骨折による疼痛、呼吸困難が生じます。また、胸壁の変形、奇異運動、チアノーゼなどが生じます。
★治療
軽度の呼吸障害の場合は、疼痛管理と気道の浄化および酸素の投与が行われます。高度の呼吸障害の場合は、胸壁の動揺が原因であるためその固定をはかる必要があります。固定には内固定と外固定とがあり、一般には内固定が行われることが多いです。受傷後は、直ちに救急車を呼び、医療機関への搬送が必要です。
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